『ブンミおじさんの森』で
最良の映画はラディカルなシンプルさを獲得する。本年度カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したアピチャッポン・ウィーラセタクンの新作『ブンミおじさんの森』(『Uncle Boonmee Who Can Recall His Past...
View ArticleK編集長のcinema days vol.5──オートクチュールの重力
"TRON: LEGACY" Film Frame ©Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved....
View Articleイタリア人による“アンチ・ルネサンス”の賛歌『四つのいのち』監督ミケランジェロ・フランマルティーノ インタヴュー
命はどこまで広がりを持っているのだろう? 「幸福な」命と「不幸な」命などというものがあるのだろうか? 私たちは命について人間中心に捉えがちだ。だが、私たち自身から焦点をずらしてみると、まったく異なる世界、そこに息づく「いのち」のサークルが見えてくる。...
View Article無限に拡散する自己「像」を肯定できるのか? ——D・アロノフスキー『ブラック・スワン』
『ブラック・スワン』は、ナタリー・ポートマン演じるニナが、プリマドンナに選ばれ、不安と苦悩を乗り越え、大成功する話である。 ……と要約しても間違いではないといえば間違いがないのだが、それは所謂一般向けの惹句に過ぎない。確かにストーリーラインだけを見ればその通りであるが、それを期待して観に行くと大いに裏切られる。...
View Article映画が生まれる場所──第64回カンヌ映画祭報告
今年のカンヌ映画祭における、テレンス・マリックの最高賞パルム・ドール受賞という何の驚きも無い結末は、映画祭のコンペティションは如何に在るべきかを改めて問いかけた。確かに、圧倒的な映像美によって生命誕生から一組の父子の物語までを綴る壮大な交響詩『ツリー・オブ・ライフ』は、パルム・ドールに相応しい作品と言えるだろう。...
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